近年、企業と求職者の双方にメリットが多い紹介予定派遣が注目されています。紹介予定派遣とは、企業が人材を派遣社員として業務に就かせ（最大6ヶ月）期間中に正式雇用するか否かを下します。ただし企業と求職者の双方の合意がなければ、正社員として採用されません。派遣中の雇用主はエージェントではありますが採用の判断のため、派遣期間中の面接や試験も可能です。
では、紹介予定派遣のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。まず双方の最大のメリットは、ミスマッチを回避できることです。企業は、求職者の働きぶりを見ることができ、求職者も仕事の内容や社内の雰囲気を見た上で続けられるかを判断できます。さらには、エージェントが企業に合った人材を集めるため、採用にかかる広告費が掛かりません。面接や試験に掛かる費用が削減でき、そこに費やす時間も削減できます。
他にも、求職者側は異業種にチャレンジしやすいというメリットがあります。経験もスキルも不足している状態で、異業種に入社するのは、リスクがあります。しかしまずは派遣として働けるので、求職者も自分がやって行けるかの判断もしやすくなります。
また、派遣期間中の雇用主は紹介予定派遣であるため、契約時や派遣期間中、紹介予定派遣のサポートを受けることができます。雇用条件などの交渉も、紹介予定派遣が間に入って進めてくれます。個人で直接交渉などの煩わしさもありません。期間中であれば、何かあれば相談に乗ってくれます。さらに、直接雇用を断ったり断られたりしても、次の仕事を紹介してくれます。